アンダーマイング効果とピグマリオン効果
脱ドリル宣言ともう一つ今年度から変えたいことがあります。
それは、ひと漢字10円の報酬制度の廃止です。
先日、ラジオで行動経済学の話を聞きました。報酬がモチベーションを下げる!という話に愕然。学ぶことが楽しくて、勉強をした結果、テストの点数が上がり、そのご褒美にお金を子どもに渡すと、今度はお金が発生しないと勉強をしない。ということになるそうです。
好きでやっていることに報酬を出した途端、やる気が下がるというのです。
これを逆手にとって、子どもにゲームをやめさせたかったら、ゲームのレベルが上がる度に、ご褒美を渡します。どんどんレベルが上がってきた頃、ご褒美をあげることをやめると、ゲームをパタリと辞めるらしいです。
先日読んだ本にも、同じことが書いてありました。
教育における賞罰の効果には限界があります。短期的に見た場合、ご褒美が出ることで、行動のきっかけにはなるけれど(勉強をする。本を読む。宿題をする。)長い目で見た場合、やる気をなくすことに繋がるというのです。
やる気を継続させるために、ついつい甘い人参を目の前にぶら下げてしまいますが、結果これはあまり効果がなく、一番良いのは、あなたは、できる!才能がある!期待してるよ!と期待していることを伝えることが一番効果的だとか。
つい目先の結果に期待をしてしまうばかりに、私は安易にご褒美をあげていました。ラジオで聞いた話や本の内容ほど、悪い結果には繋がってないように思うのですが、日本語に限らず、金銭などのご褒美ではない方法で、子どものやる気をキープさせたいものです。
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