親子で日本語奮闘中☆海外田舎子育てブログ

がんばらないけどあきらめないをモットーに続ける日本語家庭学習のキロクです!

漢字は書けなくても読めたらいい!

漢字は、書けなくても読めたらいい。

 

かなりハードルを下げた感じに聞こえるし、読みだけだったら何とかなるかも。って親の方も思うのですが、実は全くハードルは下がってないし、読みだけでもできたら御の字っていうのが現実では?!

 

海外で子供の日本語学習に関わっていると誰でも通る漢字の壁。

1年は漢字は80文字で見た目でなんとなく想像ができるような漢字が多いからなんとかクリア。2年の漢字は1年の倍になるので、ちょっと頑張って、ギリギリセーフ。

ところが、3年の漢字は今までの見た目で分かる。とか、訓読みだけで意味が分かる。といった漢字より、見た目で分からず。訓読みの意味も分からない漢字が多くなり、一気に漢字の壁が高く今まで以上に厚くなる。そして漢字を敬遠する負の連鎖が始まってきます。

 

短い時間で覚えるのが得意な子どもならあっというまに漢字のフラッシュカードは読めるようになるので、『できている!』ってその時は思うのですが、日にちをあけて、カードを見せると全く覚えてないってことがよくあります。(我が家はいつもそうでした。)

 

ドリルは嫌がるし、ゲーム、アプリ、フラッシュカードなど手を替え品を替え色々と試してみましたが、漢字定着に近道は無し。これが私が辿りついた結果です。

 

でも、定着するのに役立つ練習方法があります。漢字と同じくらい嫌がりますが、音読は漢字定着にかなり役立つっていうのが私の実感です。うちの子には、大不評(日本の教科書は内容が面白くない。暗い。)の教科書の音読を始めて2年弱。(1日1ページ)漢字の読みが定着してきたな。と思うことが最近とても多くなりました。

 

教科書を読む最大のメリットは、前に習った漢字が違う読み方になって出てくることです。例えば、2年生では国と読んでいたのが、3年生では物と読みます。教科書を読み込むことで、漢字の音読み、訓読みの使い分けが上手になってきます。文章を読みながら漢字を読むので、自然と漢字の使い方(用例)も身についてきたように思います。実年齢と漢字学習年齡は大きく離れていますが、短期のつけ刃ではなく、長期記憶として定着できていることは大きな前進です。

 

その場しのぎで覚えたことはすぐに忘れてしまいます。

漢字の道に近道は無し。急がば回れ!の精神です。復習を兼ねて、自信を持って取り組める学年まで戻り、地道に繰り返す。これしかない!

 

そして、読めるようになると漢字に対して自信もついて、今度は書いてみようかな。という気持ちにも繋がってきます。

 

焦らずゆっくり少しづつでも、確実に力はついていきますよ!