親子で日本語奮闘中☆海外田舎子育てブログ

がんばらないけどあきらめないをモットーに続ける日本語家庭学習のキロクです!

子どもが日本語を辞めたい。と言ってきたら。。。

順調にスタートしたオンラインレッスンにも、少し疲れが出てきました。

そしていつものセリフ「やりたくなーい」

そしてつらつらとやりたくない理由を並べてきます。

同じことばかり質問される。先生がすぐに答えを言う。初めは楽しかったけど、今は勉強ばかりで面白くない。などなど。

 

同じことを繰り返し質問されるのは、正確に答えられないから。

先生が答えを言ってしまうのは、分からないのかな。と思っての親切心から。

最初が楽しかったのは、レベルを把握するためのゲームや簡単な質問が多かったから。でも、今は日本語の力を上げるために少し難しいことをするのは、当たり前。いつまでも幼稚園の子どものレベルのままでいるわけにはいかないでしょ!

 

何度となく繰り返されてきた私たち親子の問答。

とにかくやりたくない!と言われると理由を聞かずに私が一喝。

そんなこと言ってるから。つべこべ言わずにやりなさい。で片付けがち。

でも、今日はふとこれでいいのかな。と思いじっくり話を聞いてみることにしました。

 

今まで通信教育や補習校などで日本語を勉強したことがないうちの子。

現地校は、かなりのびのびしていて、まず宿題が出ない。家で机に向かうことはほぼ無し。

なので、勉強する習慣も練習する習慣もついていない。日本の教科書に沿った漢字の練習や読解問題、音読が苦痛なのかな。やりたくない理由は私にも次々と思い浮かんできます。

担当の先生もそれをよく分かっているので、あの手この手と品を変え授業や宿題を工夫して下さいます。本当に毎回、頭の下がる気持ちでいっぱいになります。

 

「最近、日本語やりたくないってよく言うけど、やりたくない理由を教えて。」

「うーん。めんどくさい。」

「何がめんどくさいの?」

「宿題とか。」(めんどくさいほどの量の宿題出てないけど。と心の中で思う。)

「1年生の日記は?」※3行日記を読んで簡単な質問に答える。

「あれは簡単。すぐできる。」

「そうね。簡単だから一人でできるもんね。じゃあ、嫌いな宿題教えて。」

「嫌いな宿題は、ワークブック。」

「ワークブックの内容も色々あるからもっと詳しく教えて。」

そこで一緒にワークブックを見ながら話すことに。

「この漢字のページが好きじゃない。」

「漢字の読み方を書くページ?」

「そう。」

「じゃあ、音読して問題に答える宿題はどう?」

「音読は好きかな。問題も嫌いじゃない。」

「そうなの。へえ〜。問題解くの好きじゃないと思ってたけど。ワークブックが全部嫌な訳じゃなかったのね。」

「うん。」

じっくり聞いてみると、ワークブックの読み仮名をふる問題と漢字を書く問題が好きではないけど、別冊の漢字ワークブックは、大嫌いではなく、ただ面倒だと思ってるとのこと。

一人でできる宿題はいいけど、親に少し手伝ってもらうような宿題が嫌なのかと思うとそれもそうとは限らず。

実年齢よりも日本語レベルに合わすと時々質問内容などが幼く感じることもある?と聞いてみるとこれも特には気になっていないとのこと。

なんだ、じゃあ私が思っているよりも日本語のこと嫌じゃないんじゃない!

「日本語の目標ってある?例えば漢字は何年生の漢字まで読めるようになりたいとか、本を読んでみたいとか。」

「目標はない。」

「目標決めた方がいい?3年生の漢字まで読みたいとか。」

目標があれば続ける力がわいてくるかな。と思ったりするけど、親が決めた目標では意味なし。

 

日本語をなぜ続けて欲しいのか。これを考える時にいつも思うのは、可能性の扉は何枚あっても無駄ではないのでは。と言う勝手な親心から。高いレベルになって欲しいとは思うけど。

それよりも、最近大切なことに気がつきました。それは、日本語を通じて継続する力や嫌なことにも挑戦することができる力を知らず知らずに身につけているということ。(なんだかんだ言って、一応嫌な宿題もやってるしね。)だからこれを自分の強みに思って、今後の人生に役立てて欲しい。

「あのさ、お母さん別に上手に読んだり漢字書けなくても、日本語を続けてるってことだけで十分価値があると思ってるからね。継続は力なりよ。」

これが日本語だからと言うことはもちろん大きいけれど、これからも叱咤激励しながら私たちの二人三脚は続くのかな。(日本語に限らずね!)