親子で日本語奮闘中☆海外田舎子育てブログ

がんばらないけどあきらめないをモットーに続ける日本語家庭学習のキロクです!

ショパンコンクールと日本語教育

先日のショパンコンクール結果を聞いて、日本語教育との共通点を考えました。

以前からも、ピアノと語学習得には似ているところがあると思っていましたが、今回確信した点が一つ。

 

それは、どちらも継続が大切なこと。

 

ピアノを習って翌日にショパンが弾けるようにならないように、語学も急にペラペラに話出すことはないでしょう。

毎日の練習が、未来を作ると言っても過言ではない。

でも、コンクールの結果を聞いた時つい口から出た言葉は、『小さい頃からきっと天才ピアニストだったんだわ。』実際、小学生の時からコンクールで賞を取るとか、最初から凡人とは違う人もたくさんいるのだと思うのですが、でもここで才能だけに頼ってしまっていては、こんな世界的なコンクールで良い成績は取れないのでしょうね。

 

受賞の喜びを語る新聞記事を読みましたが、4位の小林さんは優勝することが目的ではなく、自分の力を発揮することができたかどうか。自分が思う演奏ができれば良い。と書いてありました。結果重視ではない考え方。これは学ぶところが大きいです。2位の反田さんは、5歳の時から音楽教室に通い出したそうですが、当時の音楽教室の先生曰く、特別な才能がある。いわゆる天才肌の生徒ではなかったとのこと。12歳の時にショパンコンクールを見て、いつか自分もあそこで演奏したい。その夢が目標となり根気よく続けた結果、2位という素晴らしい結果を手に入れることができました。

つまり、お二人とも素晴らしいマインドセットの持ち主だということですよね。やればできる!失敗しても挑戦する。そういう心の持ち主だったからこそ偉業を成し遂げつことができた。

 

ここまでの大きな目標ではありませんが、来るべき時に備えて、日本語を通して続けることの大切さをうちの子には体感して欲しい。本人は全く実感がなく、ただ面倒くさい。と思っているようですが、確実に昨日より今日。先週より今週、目に見えないないだけで確実に力は伸びていっている。

そのためには、親の言葉がけがとも大切。

才能を褒めず、努力を褒める。これがしなやかマインドセット脳になるための鉄則。

『毎日読んでいるから、スラスラ読めるようになったね。』

『8個も漢字読めたの!よくできたね!頑張ったね!』

 

褒める言葉がうまく出てこない時は、子供になぜだと思う?って聞いてみるのも効果あり。

『どうして、コンクールで優勝できたと思う?』『テストで満点だったのはなんでかな?』

そこで、『だってピアノが上手だから。』『だって、天才だから!』なんて答えが返ってきたら、優しく『そうね、でもきっとすっごく練習したんじゃないかな。』『前の日にテストの勉強したからじゃない?』って努力した過程に気づかせてあげる。そして上手であっても天才であっても、努力しないと一定のレベルを保つことができない。ってこともそっと付け加える。

 

千里の道も一歩から。何事も近道ってないんですよね。